更新日:2026年4月15日


ヤンバルトサカヤスデは外来の侵入生物です。
成虫は体長2.5~3.5cm、体色は褐色で、淡褐色と濃褐色の縞模様があります。
在来のヤスデに比べて体が大きく、生息密度が高まると集団で移動する性質を持っています。
寿命は1年程度です。
落葉や朽木などの腐った植物質を餌とし、日光の当たらない湿った場所を好みます。
昼間は日射を避けて日陰に潜み、夜間に活動します。
ただ集団移動が始まると、日中でもブロック塀や壁に集団で見られるようになります。
繁殖能力が非常に高いことや、天敵がほとんどいないことなどから一度侵入すると撲滅することは非常に困難です。
農作物に被害を与えたり、人を咬んだり刺したりはしませんが、大量発生すると家屋に侵入し不快さを催させる不快害虫です。
また駆除のために刺激すると悪臭ガスを放出し、気化したガスを大量に吸うと頭痛や下痢、吐き気といった症状に襲われこともあるので注意が必要です。


ヤンバルトサカヤスデは、集団移動を行うまでは、草地や落葉の多い土壌、道端の側溝等に潜み目立ちませんので、発生の状況を早期に知ることは困難です。しかし生育密度が高くなり生息環境が悪化すると6令幼虫の段階でも集団移動が見られます(6月~8月)。このような時期にヤスデの移動が認められた場合は、その後の大量発生が予想されますので、ヤスデの動向に注意してください。
本種発生地域内の環境整備を行うことは重要な対策であり、住民の皆さんの協力が不可欠です。
幼虫は乾燥に弱いので、幼虫期に合わせた下草の除去(日当たりの改善)や土壌の掘り起こしなどで日当たりをよくし、暗く湿った場所を作らないようにすることが効果的です。また側溝は周辺も含めて清掃を徹底し、ヤスデが入り込まないようにして、雨水に流れて移動することを抑制しましょう。
幼体時(おおよそ15月)は体が柔らかく物理的な刺激に弱いため、作付けのなされていない農耕地では耕うんによる防除が有効です。
6令幼虫など早い時期(6月~8月)に集団移動が見られる場合は、近隣に高い密度のヤスデの生息場所がありますので、生息場所になりそうな土手や側溝の草払いや、下草刈りを行い、コイレット等の薬剤を併用してヤスデの密度を減らしてください。その際、薬剤が水路・側溝等に入らないようにするようにしてください。
農耕地においては、農薬取締法により作物に登録のある農薬以外は使用できませんので十分注意してください。なおヤンバルトサカヤスデの発生源は山林地区にも存在しますが、水源地近くでの薬剤の散布は控えてください。
現在八丈島においてはヤンバルトサカヤスデは全域に分布しています。しかし地区によって生息密度の違いがあり、また住宅隣接地の分布は年によって大きく変動しています。
従ってヤスデの密度の高い地域からの移入を防ぐことは、大発生防止に一定の効果が期待できます。
ヤスデの生息地域からのヤスデの生息地域からの作物の持ち出し時には、作物の持ち出し時には、ヤスデが付着していないかよく確かめヤスデが付着していないかよく確かめてくださいてください。また、堆肥や敷きわら、土木工事などに伴い土壌などを生息地域から搬出する堆肥や敷きわら、土木工事などに伴い土壌などを生息地域から搬出する場合は、搬出現場で薬剤処理をしましょう。
家屋の基礎等への表面の滑りやすいテープを貼る事や、家屋基礎部分のガラスコーティング、ステンレス板等を使用した「ヤスデ」返しを設置するとヤスデの家屋への侵入を防ぐ効果があります。
発生したヤスデはホウキ等でかき集めてビニール袋に入れ、袋の口を閉じた状態で直射日光にあてると死にます。
家屋に侵入したヤスデは、つぶしたりせず、できるだけ刺激を与えないようにして、割りばし等でつまみ空の紙パックなどに入れ駆除してください。
ヤスデ駆除のために、バーナーで焼いたり熱湯をかけて殺すことは、ヤスデからの悪臭ガスの放出を誘発しますので避けてください。
発生が多く、上記の人的防御策ではヤスデの侵入を防止できない場合は、侵入防止用薬剤「コイレット」を使用し、家屋への侵入防止対策を行います。
散布量は1㎡あたり20~30gを目安にし、1m幅の帯状に散布してください。1袋(3kgで約100㎡散布できます。効果は約2週間持続しますが、降雨などにより流亡した場合は再度散布してください。
砂利があると、粒が砂利の隙間に入り込むため効果が低下します。砂利を取り除くか、多めに散布してください。また垂直面では薬剤が落下するので使用できません。石垣などの場合は石の隙間に散布してください。
強い降雨がある時は、薬剤が流亡しますので散布を控えてください。また、水路、水系(側溝等)への直接処理は行わないでください。家庭菜園など、食用作物が植わっているところには使用しないでください。




家屋侵入防止対策として薬剤(コイレット)を配付します。自然環境への考慮と乱用防止のため1世帯あたり1カ月1袋を6カ月分通年で無料配付し、7カ月分からは、半額助成します。集団移動時期にあわせてご利用ください。
大賀郷地域にお住いの方は、住民課環境係、他の地域にお住いの方は各出張所にて申込み、引換券又は、助成券をお受け取りください。

