黄八丈阿弥陀名号軸

黄八丈阿弥陀名号軸

区分:都指定
指定年月日:S35.2.13
種別:有形文化財(工芸品)
員数等:1軸

解説: 八丈島では田畑の税の代わりとして織物を納めてきました。この独特の織りと染めの織物は「黄八丈」と称され、当時から八丈島を代表する産物です。元々は、八丈絹あるいは八丈(嶋)織などと呼ばれていたようです。
この八丈島の伝統的な染色技術によって、樺染めの平地に「南無阿弥陀佛」と六字名号を大きく織り出したこの名号軸は、八丈織の高度な技術を代表する秀作です。名号軸は、掛物の本紙に当たる部分で、長さ158.4cm、幅34.6cmで、左下に「享保十四己酉天菊池武喬妻織焉」と奥書が織り出されています。
八丈島で、織部として織姫や織戸の指導的立場にあった菊池武喬(タケタカ)の死を弔って、武喬の妻が享保14(1729)年に織ったことがわかる貴重なものです。
名号の書体については、八丈島三根高橋整(オサム)家所蔵の伝祐天(1637~1718増上寺住持)の書をモデルにしています。
なお、名号軸の表装裂は、名号軸よりも後世に織り上げ縫合されたものと推測され、名号軸の保護のため、現在は分離保管しています。
―東京都文化財情報データベースより―

アクセス等:町営バス「町立病院」バス停より徒歩3分

備考:観覧をご希望の際には事前に宗福寺へご連絡ください。

宗福寺連絡先:04996-2-0116

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