木造大日如来 (胎蔵界) 坐像

区分:都指定
指定年月日:S35.2.13
種別:有形文化財(彫刻)
員数等:1軀

解説:宗福寺に現存する最古の仏像で、檜材を用いた寄木造、像高は62.0cm、膝張は45.2cmあります。3枚ある胎内木札の中の一つ「木札民部修理記」には、「大日如来安阿弥之御作 元禄十三年辰四月十九日 修覆仏工云々」とあり、民部はこれを安阿弥の作品で、元禄13(1700)年に修理したと記しています。安阿弥とは、鎌倉時代前期の仏師快慶のことです。仏師菊池民部はこの大日如来坐像を快慶の作であるとしましたが、昭和33(1958)年の東京都文化財総合調査報告では、快慶の作ではないが、鎌倉時代の作品で、快慶風の作品であることに誤りはなく、あらためて民部の眼力を評価しています。
大日如来は、密教において最高の仏格を持っており、その信仰は、空海が中国から密教を伝えた9世紀初期から始まります。胎蔵界の大日如来像は、両手を膝の上に置き、腹の前で法界定印を結んでいます。
―東京都文化財情報データベースより―

アクセス等:町営バス「町立病院」バス停より徒歩3分

備考:観覧をご希望の際には事前に宗福寺へご連絡ください。

宗福寺連絡先:04996-2-0116

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