木造誕生釈迦仏立像 民部作

木造誕生釈迦仏立像 民部作

区分:都指定
指定年月日:S35.2.13
種別:有形文化財(彫刻)
員数等:1軀

解説:菊池民部在島6年目の宝永2(1705)年に制作された誕生釈迦像です。檜材の一木造で、造の高さは27.8cmあります。上半身は裸形で、下半身に裙衣を着け、右手を上げ、左手を下げています。背面に「理覚院妙玄比丘尼 宝永元年甲申歳四月八日於江府往生 同二年乙酉当一周忌為母八丈島ニテ彫刻之 江府大仏師菊池民部」とあって、江戸に残してきた母が死亡したことを知り、母の一周忌に当たって制作したと記されています。
菊池民部は、運慶第25代と自称する元禄時代の仏師で、江戸本石町四丁目に住んで、英一蝶とも交流があり、画家としても相当な技量があったと言われています。元禄11(1698)年、幕府の忌諱に触れて英一蝶は三宅島に、民部は八丈島に配流となりましたが、宝永6(1709)年の赦免後は、紅葉山御用仏師として御細工所支配となりました。民部が彫刻造立した優れた作品は、ほとんどが宗福寺に遺されています。
―東京都文化財情報データベースより―

アクセス等:町営バス「町立病院」バス停より徒歩3分

備考:観覧をご希望の際には事前に宗福寺へご連絡ください。

宗福寺連絡先:04996-2-0116

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