カンムリウミスズメ

区分:国指定
指定年月日:S50.6.26
種別:天然記念物
員数等: ―

解説:カンムリウミスズメは、ムクドリ大のウミスズメ科に属する海鳥で、夏羽はその名のとおり東部に細長い羽が10~12枚羽冠をなして生え、体の背面は灰黒色、腹面は白色。ただし、のど、頸および腹側などは黒く、冬羽ではこれらは白色となり冠羽も消失します。繁殖地は、現在、静岡県下田沖の[[神子元]みこもと]島、三重県紀伊長島沖の耳穴島、伊豆諸島では式根島、三宅島、鵜渡根島のほか鳥島や福岡県博多湾沖の小屋島などに限られ、海岸の岩石と岩石のすき間や地中の穴などを利用して巣をつくります。冬期は、主に繁殖地付近の海のほか沖縄付近の海にまで広く分布します。近年の離島ブームなどにより、その生息地は減少の傾向を示している日本固有の種でもあり、指定となりました。
―国文化財等データベースより―

ウミスズメ科ウミスズメ属の小型海鳥。特に個体数が少なく、全体で数千羽程度と見られています。またウミスズメ類では唯一、黒潮や対馬海流の影響を受ける暖海域の島嶼で繁殖し、八丈島においては八丈小島近くの岩礁、小地根で数十羽が繁殖するのみで、近年はカラスによる捕食の影響が懸念されています。
環境省レッドデータブック:絶滅危惧Ⅱ類
八丈ビジターセンターより-

所在地:東京都(八丈島内各所)、他4県

備考:地域を定めず指定。

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